パワーポイントのプロっぽいデザインのコツ「線を極力減らす」

パワーポイントの資料のデザインで、少しでも「プロ」っぽく、洗練された感じにしたい場合はどのようにすればいいでしょうか。どなたでもすぐできる、ちょっとしたコツをお教えします。

パワーポイントでの表の作り方は、下記記事もご参照ください。

「線」を少しでも減らす

線を減らす、とはどういうことでしょうか。

例えば表の場合、このように作る方は多いと思います。

一見普通に見えますが、この表をこのようにしてみたらどうでしょうか。

これだけで、かなりすっきりとして、オシャレになった感じがするのではないでしょうか。ベンチャー企業の資料や大手企業のIR資料などの美しい資料はこのやり方が多いです。

なぜこの作り方がいいかと言うと、基本的に「線はノイズ」だからです。デザインに関する本やインターネットのサイトを見ると、よく「デザインは引き算」ということが書かれています。あってもなくてもいいものは消す、というのが原則だと考えていただければいいと思います。

ちなみにこれはイラストや写真などにも言えます。弊社では「あってもなくてもいい画像は使わない」ことを心掛けています。そういったものがあると、読み手の視線がそちらに行ってしまい、肝心のメッセージが読んでもらえない、読みずらい可能性が高まります。

また、縦罫線を消す、というのは人間の目の動きの癖を考慮した際も理にかなっていると言えます。人間の目は、例えば資料を見たときは「Z]の形で動くと言われています。つまり左から右に動きます。縦罫線を消すことで、その目の動きを邪魔しないようにすると表はとても見やすくなります。

最初の表は、縦罫線があるために、なんとなく、目が、右に動かすのか、下の動かすのか、変な誘導のされかたをしませんか？

縦罫線を消すと、商品名ごとに色、数量、値段、と左から右にスッと動きませんか？

ぜひパワーポイントで表を作る際は縦罫線は消す、をやってみてください。

人間の目の動きについては、下記記事でも解説しています。「Z」以外の動き方についても記述しています。

横罫線はそのままでもいいのですが、少し手を加えることもできます。

「線はノイズ」という考え方でいくと、横罫線もそうなのですが、消してしまうとさすがに表を作った意味がありません。そこで、薄くして目立たなくさせる方法があります。

このようにグレーを上手く使うと、グッとパワポはオシャレになります。下記の記事でも解説しています。

また、さらに目立たなくするために、その線を細くするのもいいと思います。

弊社で作成する際は、このぐらい薄く、細くしています。なんとなく目が誘導される程度にしておく方が、邪魔にならずいいかと考えています。

テキストを強調したい際、このように線で囲むことがあると思います。

こちらも「線はノイズ」という観点から見ると線が多すぎます。

このようにしたらいかがでしょうか。

下の塗りつぶしている画像の方が、しっかりと中のテキストが読みやすいと思います。上の線で囲んでいる方は、強調はされていると思いますが、線がチラチラと目に入ってしまい、テキストが読みにくい感じがしませんか？

二つの例をご覧いただきましたが、プロっぽくオシャレになるだけでなく、見やすくなったと思います。表だと、特に表が大きい場合、項目が多い場合、表自体が複数ある場合などで、縦罫線があるかないか見やすさが大きく違います。

ちょっとひと手間ではありますが、資料は「読み手にしっかりと見ていただく、読んでいただく」ことができなければ作った意味がありません。かけるべき手間はかけましょう。しかしショートカットキーを駆使するなどで、時短できることは時短するといいと思います。下記記事が参考になると思います。

パワーポイントで「プロっぽいデザイン」で作りたい方は、ぜひ「線を減らす」をやってみてください。

合同会社ドキュメントプラス　代表社員

玉田賢司Kenji Tamada

前職から含めるとパワーポイント歴約20年。ドキュメントプラス開業以降の顧客数は1,000社を突破。「デザイン性の高い資料」は不要と考え、「シンプルで、見やすく伝わりやすい資料作成」にこだわり。そのノウハウの他、パワーポイント操作の時短術など、2014年より当ブログで発信。

パワーポイント資料作成代行します

そんな皆さんに代わって、設立10年、累計1,000社以上の資料作成を手掛けてきた弊社が、企画書、プレゼンなど、御社のパワーポイント資料を作成します。

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