【2022年度版】新卒採用活動におけるパワポ資料作成の重要性

採用活動を前に日々忙しくされている採用担当者の方は多いと思います。

他業務の忙しさを理由に、会社概要を貼り付けただけのありきたりな会社説明会の資料を作成してしまっていませんか?

また、逆に気合が入りすぎてしまって情報がびっしり詰まった文字だらけのパワポ資料になってしまってはいないでしょうか?

 

新卒の採用活動において、会社説明会に使用するパワーポイント資料は極めて重要な役割を果たします。

これを機に自社のパワポ資料を改善してみましょう。

 

今回は、新卒採用活動におけるパワポ資料作成の重要性について採用担当者の方向けに詳しく解説し、魅力的なパワポ資料を作るためのコツもあわせてご紹介したいと思います。

 

2022年の新卒採用戦線予測!

新卒採用活動におけるパワーポイント資料の重要性についてご説明する前に、まずは2022年最新の採用戦線の予測をみていきましょう。

 

・超売り手市場

・大手企業間では優秀な学生を取り合い、中小企業はさらに厳しい状況

・2022年卒の就職情報解禁は2021年3月、面接解禁は2021年6月から

・2022年3月1日から全国一斉に合同説明会が始まる

 

2022年の採用戦線は、大手企業間でも優秀な学生の取り合いになると予測されており、中小企業はより一層厳しい戦いが予想されることでしょう。

優秀な人材を獲得するためにも、学生との最初の接点である合同説明会・会社説明会を有効活用+する必要があります。

 

そこで重要になってくるのが冒頭でもお話した「パワーポイント資料」なんです。

 

会社説明会におけるパワーポイント資料の重要性

採用活動の序盤かつ重要なフェーズである会社説明会。多くの企業は出版社や求人広告の会社の「合同説明会」からスタートだと思われます。

合同説明会は、まだ社会に出たことがなく、企業や仕事内容について具体的イメージのない学生に自社を認知してもらい、魅力を知ってもらう機会です。

 

日本の学生の多くはブランド志向・ランキング志向であり、自身がユーザーとして商品やサービスを利用したことのある大手企業や、CMなどで知名度の高い企業しか知らない状態です。

合同説明会や会社説明会を通じて知らなかった会社を知っていき、中小企業にも目を向けて検討していきます。

 

つまり多くの企業にとって会社説明会は学生にとっての第一印象となるわけです。

ここで悪い印象を持たれると優秀な人材が他の企業に流れてしまいかねません。

 

多くの企業がパワーポイントで資料を作って会社の説明をすると思いますが、つかみや話し方などは事前に準備することと思いますが、スライド資料の準備にはどの程度力を入れていますでしょうか。

 

しかし実は会社説明会のパワポ資料が原因で学生にそっぽを向かれてしまうこともあるんです。

 

学生との最初の接点である会社説明会でこのようなイメージを持たれてしまうことは致命的。

マイナスイメージとまではいかずとも、印象に残らず応募に繋がらない会社説明会は採用活動にとってゼロ当然の結果です。

合同説明会や会社説明会などで悪い印象を与えないよう、採用活動におけるパワポ作りには手を抜かず、戦略的に取り組みましょう。

 

WEB説明会などオンライン化に対応した資料作りも急務!

近年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、説明会や面接などの採用活動がオンライン化している傾向にあり、Zoomなどを用いて会社説明会を行うことが増えました。

 

「マイナビ 2021年卒 学生就職モニター調査 4月の活動状況」によると、2021年4月の個別企業セミナーの参加率は対面式よりもWEBセミナーが(ライブ形式・録画形式ともに)上回る結果となっています。

 

さらに2021年4月のWEB面接の実施率は87.9%(学生が受けたWEB面接総数÷面接総数で算出)。

行われた面接のほとんどが対面ではなくWEBで行われているという実態があります。

 

参考:「マイナビ 2021年卒 学生就職モニター調査 4月の活動状況」

https://saponet.mynavi.jp/column/detail/20210527221423.html

 

「交通費や移動手段の節約になり助かる」「ウイルス感染症のリスクがない」「リラックスして参加できる」といった就活生からの声も多く寄せられており、オンラインでの会社説明会や面接の需要は高まっています。

 

しかしオンラインの場合、小さなパソコン画面を通して情報を届けなくてはなりません。

対面で説明をするよりも伝わりづらくなるため、わかりやすく印象に残る資料作りがやはり重要な課題となります。

 

以下の画像をご覧ください。

 

A パソコン画面に文字が小さく情報量が多い見にくい資料が映し出されている図

B パソコン画面に文字が大きいなど見やすい資料が映し出されている図

 

 

この画像で比較するとわかる通り、オンラインでの説明会においても就活生の集中力を絶やさない、印象的な資料作りは急務であると言えます。

 

採用担当者必見!会社説明会のパワポの作り方3つのコツ

合同説明会や会社説明会におけるパワポ資料がその企業の学生の第一印象を左右することを理解してもらえたと思います。

しかし採用担当の方は求人広告作成や説明会準備、あるいはその他の日々の業務などに追われていて、会社説明会の資料に力を入れる時間はなかなか捻出しづらく、後回しになるかもしれません。

毎年一部のデータだけを最新情報に書き換えるマイナーチェンジだけで乗り切っている、普段使用している会社概要、あるいはホームページを貼り付けただけ、という企業もあると思います。

 

そこで今回の記事では最低限覚えていただきたいパワポの作り方のコツを3つご紹介いたします。

新しく作る際にはもちろんのこと、このコツに沿って現行の資料を改善するだけでも、見やすさは大きく変わってきますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

パワポ資料作りのコツ①1スライド1メッセージが鉄則!

会社説明会のパワポ資料において最もよくある失敗は、1スライドの情報量が多すぎること。

一度現行の資料を見返してみてください。

情報を詰め込みすぎていて本当に伝えたい情報が伝わらない、といった本末転倒なことになっているのではないでしょうか。

 

限られた時間で学生の心をつかむために必要なのは、情報をたくさん詰める「足し算」ではなく、内容を厳選して伝える「引き算」だと考えてください。

 

合同説明会の場合、たいていブースに設置できるモニターのサイズはそれほど大きくないため、小さな文字がびっしり、グラフがいくつも詰まったスライドは大変見にくいです。

 

「どうせ印刷して配るから多少モニターで見えにくくても問題ないだろう」というのは大きな間違い。

印刷した場合でも情報量がぎっしり詰まったページは見づらく、読み飛ばされる可能性もあります。

 

もともと自社に興味を持ってくれている学生はそのような資料でも目を通してくれるかもしれませんが、学生との最初の接触機会である会社説明会においては、自社のことを知らない学生もターゲットにして自社を知ってもらわなくてはいけません。

 

自社にまだ興味を持っていない学生が、文字がびっしり詰まった見にくい資料を見てくれるでしょうか。

 

合同説明会ではたくさんの参加企業が学生たちに声をかけ、資料を手渡したり自社の説明に参加してもらうでしょう。

1日にいくつもの企業の説明を受けて、覚えているのはいったい何社でしょうか。

もともとお目当ての会社の説明しか記憶に残らない学生も多くいるでしょう。

 

そんな中で学生たちに自社の魅力を存分に知ってもらい、「わかりやすくて働いているイメージが湧いた!」「この会社を受けてみたい!」と強く感じてもらわなければいけないのです。

 

そこで重要な役割を担うのがパワポ資料です。

他の企業と差をつけ、応募をたくさん勝ち取るための資料作りを学び、この機会に採用戦略に取り入れましょう。

 

これからご紹介することは会社説明会に限らず、そのほかのプレゼンにも当てはまる重要なポイントですので、ぜひ覚えておいてください。

 

まずは以下の図をご覧ください。

 

左のNG例は1スライドに文字やグラフなどがびっしり詰まっていて説明に10分かかる、というよくある見づらいスライド資料の典型的な例です。

見づらいだけでなく、情報が詰め込まれた資料に学生は飽きてしまいます。

 

対して右のOK例は、説明に同じ10分かかる資料でも1スライドあたり1分×10枚のものです。

1スライドごとに情報がすっきりとまとめられていて、文字も大きく見せることができ、視覚的にも印象に残りやすいというメリットがあります。

 

また、以下の図のように伝えたいことが3つある場合、左のNG例のように1スライドに3つ詰め込むのではなく、右のOK例のように一つずつ3枚のスライドで見せる方法があります。

 

このように、基本的にパワーポイントで作る資料は「1スライド1メッセージ」が鉄則と覚えておいてください。

 

合説のパワポ資料作りのコツ②写真・イラスト・図・表をうまく活用する

文字だけでは伝わらない情報はたくさんあります。

写真やグラフ、表などの視覚的情報をうまく活用し、学生の印象に残るスライド作りをしましょう。

 

以下の図をご覧ください。

社会にまだ出たことがない学生にとって「会社で働いている自分」はなかなかイメージしづらいもの。

写真などを用いて1日の業務の流れや職場の雰囲気などを視覚的にわかりやすく伝えると効果的です。

 

フリー素材の写真やイラストを使うこともあると思いますが、こういった説明はできるだけ実際に働いている社員さんの業務風景の写真を使うと、より学生にはリアルに感じられます。

「このアットホームな雰囲気の職場で働いてみたい」「この会社で自分が働いているイメージが湧く」こういった感覚を持ってもらうことは応募意欲に大きく影響します。

より身近で、より具体的な写真を積極的に取り入れるようにしましょう。

 

写真やイラストがあったほうがいい、とお伝えしましたが、ポップすぎるフリー素材はやめましょう。会社説明会の資料に可愛すぎるイラストはそぐわないですし、全体的に軽い印象を与えてしまうためです。

 

また、売上や経常利益の推移、市場シェアなど、数値で伝えたい情報もあることと思います。

グラフや表などのデータはうまく活用すれば効果は絶大です。

話の流れで根拠を数値的に示すときに取り入れるのは有効ですが、淡々と数字を見せられると学生の興味を削いでしまうこともあります。

あくまで表やグラフは流れを意識して適度に活用するようにしましょう。

 

パワポ資料作りのコツ③紙芝居のようにストーリー立てて作る!

自社のことをすでによくわかっている社員が資料を作ると、初めて見る学生にとって理解が難しい不親切な資料になってしまうことがよくあります。

 

先ほどご紹介した図ですでにピンときた方もいらっしゃるかもしれませんが、実はパワーポイントの資料は「紙芝居を作る」ような感覚でストーリー立てて作ると魅力的な資料に仕上げることができます。

 

どうして会社を立ち上げたのかという創業者の思いや、各部署のリーダーや社員の声など、学生がより感情移入しやすいストーリーを積極的に取り入れて作りましょう。

 

また、過去から現在、大から小へと向かう流れを意識するとより伝わりやすい資料になります。

 

  • 会社の沿革→現在
  • 業界全体→自社
  • 各部署の役割→個人の仕事

 

このようにストーリー、流れを意識して作ると、会社や事業、仕事内容についてもわかりやすく、学生がイメージしやすい資料を作ることができます。

 

さらに会社がどのような目標のもと動いていて、そのためにどのような人材を欲しているかも明記しておくと、より会社にマッチした人材の応募が見込めるでしょう。

 

合説では必ず持ち帰って家でも見てもらえるパワポ資料を作ろう!

ここまでは会社説明会におけるパワーポイント資料作りのコツに重点をおいてご説明しましたが、ここから先はその内容についても触れていきたいと思います。

 

会社説明会の資料はその場で見てもらっただけでは意味がありません。

家に帰ってから配布した資料をもう一度見返して検討してもらうことがまずは大事です。

「あの会社、資料がよかったな。もう一回見てみよう」と思わせる魅力的な資料作りを目指しましょう。

 

みなさんはコンサートや映画、演劇などを観た後、興奮して家族や友人にその感想などを熱く話したことはありませんか?

これを会社説明会に応用しましょう。

 

実際に参加した学生に強く印象づけるよう心がけるのはもちろんのこと、家族に「〇〇社がすごくよかった!受けてみようと思う!」と話したり、友人に「〇〇社の説明会が良かったよ!資料見る?」などと拡散してくれる可能性もあります。

採用活動においてもいい意味でも悪い意味でも口コミは強力な影響力を持ちます。

ポジティブなイメージを拡散してもらえるように心がけていきたいですね。

 

前述したように、社会に出たことがない学生たちは知名度の高い企業や自身が関わったことのある仕事しか知りません。

会社説明会を通じてはじめて学生たちと接し、そこで会社の魅力を印象付けなければなりません。

参加してくれた学生たちを自社のファンにする勢いで、存分に魅力を伝えられる資料作りを目指していきましょう!

 

会社説明会のパワポ資料に掲載すべき内容

ここからは会社説明会の資料を初めて作る方向けに、どのような情報を掲載すべきか具体的にご説明したいと思います。

 

学生とのファーストコンタクトになる会社説明会においては、基本的な自社情報から伝える必要があるため、

 

  1. 会社概要
  2. 企業の沿革
  3. 企業理念
  4. 事業内容
  5. 製品やサービスについて
  6. 仕事内容(1日のスケジュール、働き方など)
  7. 採用フロー(今後のスケジュール)

 

上記の項目は紹介するようにしましょう。

 

プラスアルファで「よくあるQ&A」を紹介するのも◎です。

たいていの合同説明会や会社説明会では質疑応答の時間を取っていることと思いますが、給与体系、残業や転勤の有無についてなど学生にとって表立って聞きにくい情報はあえてこちらから伝えてあげると親切です。

 

また、近年の就活生は成長できる環境かどうかや、自己実現、やりがいなどを仕事に求める傾向がありますので、「先輩社員の声」「この仕事のやりがい」「入社後のキャリア形成」などの項目も盛り込むといいでしょう。

 

新卒採用戦線で負けないためのパワポ資料作成のコツまとめ

  1. 1スライド1メッセージ
  2. 写真・イラスト・図・表をうまく活用する
  3. 紙芝居のようにストーリー立てて作る

今回は新卒採用活動におけるパワポ資料作成の重要性について詳しく解説し、魅力的なパワポ資料を作るためのコツをご紹介させていただきました。

いかがでしたでしょうか?

今回ご紹介した3つのコツを意識するだけで学生の反応、そして採用活動の結果は大きく変わると思います。

 

会社説明会は学生が企業を知る最初の入り口であり、パワポ資料は応募をするかどうかの重要な判断材料となります。

学生にあなたの会社の名前を覚えてもらうだけでなく、「受けてみたい!」と思わせる魅力的なパワポ資料作りを心がけましょう。

質の低いパワポ資料を見せてしまうと学生に良い第一印象を残すことができず、近年の激化する採用競争に苦戦してしまいます。

パワポ資料の質が成功の鍵を握っていると言っても過言ではありません。

まずは会社説明会に使うパワーポイント資料の作り方を見直してみてはいかがでしょうか。

 

パワーポイントの構成作りでお悩みの方は、以下の記事もぜひ参考にしてみてくださいね。

 

プレゼンテーションは構成で決まる!伝わるプレゼン資料作成のコツ

https://www.documentplus.jp/ドキュメントプラスのブログ/基礎からわかるパワーポイント入門/

 

【お知らせ】採用担当者様向けパワーポイント作成ワークショップ

パワーポイント作成に自信がない人事担当者様にお知らせです。

 

「Microsoft Office Specialist (PowerPoint) 」合格、一般社団法人プレゼンテーション協会愛知県アンバサダーも務める弊社代表が、会社説明会などの採用活動で使えるパワーポイントの作成のコツを伝授いたします。

 

参加者様にもパソコンを持参いただき、一緒に作っていくワークショップ形式です。

 

現在5月のスケジュールが確定しております。

 

詳しくは下記画像をクリックして、イベント詳細ページをご覧ください。

新卒採用担当者様向け 会社説明会パワポ資料作成ワークショップ