そのデザインちょっと待った!パワポに「オシャレ」は必要でしょうか?

「デザインがオシャレな企画書を作りたい」という要望はインターネット上でも弊社への資料作成代行の依頼の中でも多く見受けられます。

 

自分で作った企画書をオシャレにしようと工夫してみても、「かえって見にくい」「余計にダサくなった…」となかなかうまくいかず、プレゼンのたびに毎回頭を悩ませているという方も多いのではないでしょうか。

 

そこで本記事では、パワーポイントでオシャレな企画書を作るコツをお伝えします!…といいたいところですが、実は違います。

 

「パワポにオシャレは必要ない!」そうお伝えさせていただきたいのです。

 

本記事では、パワポにオシャレが必要ない理由とともに、目的を達成するための効果的な企画書のデザインのコツについて解説いたします。

 

パワーポイントをとりまく現状

はじめに、パワーポイントをとりまく現状についてご説明します。

現在、世は「パワーポイントブーム」「プレゼンブーム」と言っても過言ではありません。

パワーポイント関連書籍やプレゼン資料作成のコツなどを紹介したYoutube動画も人気です。

 

新型コロナウイルスの影響もあり、近年はZoomなどを使ったオンライン会議、オンライン商談の機会が増えたことも影響しているかもしれませんね。

 

また、最近はビジネスシーンでも性差が少なくなってきており、女性のビジネスパーソンも増えています。

話し方・マナー・副業に関してなど、女性のセミナー講師なども増えています。

弊社にも女性からのパワポ資料作成代行のご依頼が増えてきており、「オシャレなデザインの企画書を作りたい」という依頼も多く寄せられています。

 

 

 

企画書にそのオシャレ感は必要?パワポ資料を作る「目的」とは

冒頭でも申し上げたように、「オシャレなパワポ資料を作りたい」「現行の企画書をオシャレに改善してほしい」という依頼は比較的多いです。

 

弊社が作成し納品したパワーポイント資料に対しても「空いたスペースになにかイラストを入れてほしい」「もっと画像を盛り込めますか?」などリクエストされることもよくあります。

 

しかし今一度、企画書や資料を作る「目的」を振り返ってみてほしいのです。

あなたは何のためにそのパワポ資料や企画書を作るのでしょうか?

 

  • お客様に商品やサービスを買ってもらうため
  • 社内で新しい企画を通すため
  • セミナー講師ならば受講者に情報をわかりやすく提供するため

 

…ではないでしょうか。

 

ご自身でもぜひ具体的に思い浮かべてみてください。

 

「この資料は◯◯を売るために作る」

「この企画書は◯◯を実現するために作る」

「このプレゼン資料は◯◯を伝えるために作る」

 

こういった本来の目的が明確になってくることと思います。

 

そう考えた時、パワポで作る企画書、プレゼンテーション資料のデザインに「オシャレ」は本当に必要でしょうか?

 

それよりも「相手にわかりやすく伝わること」「説得力があること」そして「目的を達成すること」が大事なのではないでしょうか。

 

根拠を提示するためのデータや、表・グラフ、内容に沿った画像などは効果的に活用すべきですが、「オシャレにしたい」といった装飾を目的としてイラストや画像などを散りばめることは本来達成したい目的とは関係がないはずです。

 

「余白がありすぎて手抜きに見える」「もっと画像やイラストがあったほうが華やかかも」といった印象を受けどんどんと素材を盛り込みたくなる気持ちもわからなくはありません。

 

しかし、オシャレだからといってイラストや画像を散りばめたり、凝ったデザインにしても、何が伝えたいのかわからない資料になっては本末転倒ですし、過剰なデザインはあなたの本当に伝えたいことを邪魔してしまうことがあります。

 

今一度これまで作った資料を見返してみてください。

本文と関連の低いイラスト、視覚的効果の低い囲み、縁取り、フォント…。

本来の目的を達成する説得力のあるパワポ資料を作る上で、不要だと思う要素が見えてきませんか?

それらはあなたの売りたいものやサービス、オーディエンスに伝えたいことと本質的に関係があるでしょうか。

 

以下のスライドをご覧ください。

 

A:イラストや画像が散りばめられ、フレームがついたようなごちゃごちゃしたスライド

B:シンプルですっきりとしており伝えたい情報が整理されているスライド

 

上記のスライドをみて、どちらが見やすいと感じましたか?

 

「デザインとしてオシャレかどうか」を争点にすれば左と答える方もいらっしゃるかもしれません。

しかし先ほどお伝えした通り、そのデザインはパワポ資料を作る本来の目的ではないはずです。

 

弊社はパワーポイント資料作成代行をしておりますが、「デザイン会社」ではありません。

ビジネスシーンで使うプレゼンテーション資料や企画書に無駄なデザインは不要、

なくてもいい装飾は入れない方がいい、と考えています。

 

弊社では「オシャレなデザイン」よりも「目的を達成すること」を第一に考え、作成代行をおこなっています。

最大限のメリットをクライアント様に提供したいと考えているからです。

 

最近は画像検索をすればオシャレなスライドや企画書の例が出てくるので、参考にしている人も多いと思います。

特に海外の企画書はオシャレで美しいデザインのものが多いですね。

しかし海外ならともかく、日本のビジネスシーンにはそぐわないデザインのものが多いように感じます。

 

また、「パワーポイント テンプレート オシャレ」などと検索すると、たくさんのテンプレート集がヒットし、無料でダウンロードできるものもありますが、それらのテンプレートの多くは不要な装飾が多く、むしろ相手に伝えたい情報を邪魔してしまうものが多いと感じます。

 

そしてそれらは得てしてパワーポイントのスキルがないと使いこなすのが難しいものが多く、パワポに慣れていない方には不向きなものばかり。

ビジネスシーンで使うパワポ資料のデザインとしても使い勝手としてもおすすめはできません。

 

これらの理由で弊社では「パワーポイント資料や企画書にオシャレなデザインを求めること」をオススメしていないのです。

 

相手に伝わる!目的を達成するためのパワポ資料のデザインのコツ

パワーポイントで作るプレゼン資料、企画書の目的を思い出してもらえたところで、ここからは「目的を達成するため」のパワポ資料、企画書のデザインのコツをご紹介していきたいと思います。

 

相手に伝わるパワポ資料のデザインは、ずばり「シンプル」かつ「見やすい」こと。

それを大前提に、具体的なデザインのコツを見ていきましょう。

 

企画書のデザインのコツ1:テキストについて

パワーポイントのスライド内では、テキスト情報が多いと思います。

テキストの見やすさが企画書の見やすさに直結するといっても過言ではないのです。

まずはテキストとして読ませる情報を厳選し、そしてフォントを正しく選べば読みやすくわかりやすい資料に仕上げることができます。

 

おすすめのフォントは「メイリオ」です。

メイリオは視認性が高く、最近ではスタンダードになっているフォントです。

シーンを選ばないので、迷ったらメイリオにしておけば間違いないでしょう。

 

企画書のデザインのコツ2:規則性を守る

見出しの大きさ、配置、色の付け方など、ルールを決めたら統一するようにしましょう。

規則性を一貫して守ることでデザインに統一感を生み出すことができ、まとまりのあるパワポ資料に仕上がります。

また、デザインに規則性をもたせることでそこに意味を生じさせることもでき、相手にわかりやすい資料を作り上げることができます。

 

A:図の形や色の付け方に規則性のないスライド2枚の対比

B:図の形や色の付け方に規則性のあるスライド2枚の対比

 

左は1枚目のスライドで作ったルールを2枚目がことごとく破ってしまっていますね。

それによって読み手は2枚目のスライドを再度理解するように努めなくてはならなくなります。

 

一方で右は規則性を守り作成してあるので、2枚目のスライドに移動した際も読み手はすぐに見方を理解することができ、すんなりと情報が整理されて入ってくるでしょう。

 

企画書のデザインのコツ3:余白に注目

企画書にオシャレなデザインを追求する方は余白に耐えられないことが多いです。

余白が多いと「手抜きのように見える」「シンプルすぎてつまらない」などと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は余白はデザインの一部なんです。

特にパワポ初心者の方はスライドの余白を何かしらの要素で埋めたがる傾向にありますが、これは間違いです。

 

強調させたいところを際立たせるためには、余白が重要です。

余白があることで読み手はどこに注目したらいいかを瞬時に理解することができます。

また、余白に余裕を持たせることで、テキストの読みやすさもぐんと変わります。

 

A:余白のないイラストや画像を詰め込んだスライド

B:余白のある強調したいテキストや素材が際立つスライド

 

注目してほしいテキストが際立っており、大事な情報が伝わりやすいのは圧倒的に右ですよね。

 

余白があるからとそこに安易にイラストなど過剰にデザインを詰め込んでしまうと、強調したい部分が薄れてしまい、テキストも読みづらく、大事なことが伝わりづらいパワポ資料になってしまいます。

 

余白はあっていいもの、むしろ重要です。

大事な情報を目立たせうまくコントラストを生み出せるよう、余白は戦略的に残すようにしましょう。

 

企画書のデザインのコツ4:フォントの色

白背景の時はフォントの色は黒ではなく、グレー(濃いめのグレー)を使うことをオススメします。

短いスライド資料であればともかく、長い資料の場合、白い背景のスライドに黒のテキストを置くと、コントラストが強くなりすぎてしまい、読み手の目に負担をかけてしまいます。

 

以下の比較画像を見てみてください。

 

A:黒100%のスライド

B:濃いめのグレーのスライド

 

目が疲れずより集中して読み進められるのは右側のスライドだと感じていただけたことと思います。

 

また、言葉の意味と異なるフォント色を使わないように注意してください。

 

例)冷たい 温かい かっこいい

(赤色で冷たい、青色で温かい、ピンク色でかっこいい、など)

 

色が持つ意味・イメージに合わせて使い分けをするようにしましょう。

 

参考 https://studio.virtual-planner.com/powerpoint-color/

 

黒:エレガント、強い、知的、不安、恐怖

グレー:上品、大人、スタイリッシュ、過去、不安

赤:情熱、熱い、エネルギッシュ、危険、暴力

オレンジ:陽気、暖かい、健康、賑やか、安っぽい

黄:明るい、希望、活発、幸福、うるさい、子供っぽい

緑:自然、安心、若い、穏やか、平和、未熟

青:冷たい、清潔、洗練された、冷静、信頼、寂しい、マイナス

ピンク:女性らしい、かわいい、繊細、幼稚、か弱い

紫:高貴、非現実的、魅力、優雅、不健康

 

企画書のデザインのコツ5:「原色」ではなく「中間色」を使う

パワポ資料は色選びもとても大切です。

色の持つ特性を理解し、戦略的に用いることで、より伝わりやすい資料を作ることができます。

 

スライド内での配色では、「原色」を避けることをオススメしています。

原色は「RGB」の単色100%の色のことで、色合いがはっきりとして強い印象を持たせます。

 

実は私たちは日々の生活の中で原色を見ることは比較的少ないです。

原色を使い続けると無意識のうちに読み手に違和感を抱かせてしまいます。

 

パワーポイント資料や企画書では「中間色」を使うことをオススメします。

中間色とは、色彩学的にご説明すると白と黒の中間である灰色を混ぜた色のことで、濁色とも呼ばれます。

中間色を上手に活用することで微妙で繊細な色彩表現が可能になり、見やすいパワポ資料に仕上がります。

 

以下の比較を見てみましょう。

 

A:重要項目の吹き出しなどに青や赤などの原色が使われたスライド

B:同じ吹き出しに中間色が使われたスライド

 

右側の方が見やすく、読み手への負担なくスライドへ溶け込んでいることと思います。

原色を使い続けると目がチカチカとしてきて疲れてきてしまい、集中力も落ちてしまうので注意しましょう。

中間色を使うとスライド全体が落ち着いた印象になり、ぐっと見やすくなります。

 

企画書のデザインのコツ6:メインカラーとアクセントカラー

パワーポイントの色使いで大切なことは「色の数を抑えること」。

基本的にスライドで使う色は少なくすることをオススメします。

 

A:色がたくさん使われているスライド

B:3色をベースに同系色でまとまったスライド

 

背景・メインカラー・アクセントカラーの3色を基本に考えていくといいでしょう。

3色の比率は「70:25:5」が原則。

背景色70%、メインカラー25%、アクセントカラー5%というイメージで色を使いましょう。

他の色を使う場合もメインやアクセントで使った同系色でまとめていくほうが見やすい資料になります。

 

背景色は白がオススメです。

背景に色がついていると、フォントの色やメインカラー、アクセントカラーもそれに対して見やすいかどうか判別する必要が出てきますし、モノクロで印刷した際に不鮮明に印刷され見にくくなってしまう可能性もあります。

 

メインカラーとは、全体の印象を決めるメインの色。

メインカラーを選ぶときは色の持つ印象に気を付けて選ぶようにしましょう。

自社のコーポレートカラーなどがある場合はその色をメインカラーに使用するとブランドイメージを強調することができ、オススメです。

 

アクセントカラーとは、特に強調したい部分に使い、読み手の理解を助ける役割を担う色です。

メインカラーとは反対色にあたる色(補色)をアクセントカラーとして選ぶとメリハリがつき、見やすい資料になります。

 

色の選定が難しいと感じる場合は、メインカラーは黒・白・グレー、アクセントカラーは青系または赤系で1色ずつがオススメです。

またはコーポレートカラーをうまく使うのも良いでしょう。

青色は集中力を高め、気持ちを落ち着かせてくれる効果があり、ビジネスシーンで違和感なく使用することができます。

 

赤色は効果的な強調色になります。特に際立たせたい項目や、変化を強調する時などにピンポイントで使用しましょう。

 

パワポをかっこよく使いこなしましょう!

前半でもご紹介した通り、近年は急速なオンライン化の流れもあり、パワーポイントでプレゼン資料や企画書を作るビジネスパーソンが増えています。

パワポ資料にオシャレ感を出したい!と考える方も多く見えると思いますが、弊社としてはパワポ資料や企画書にオシャレなデザイン性は必要は特にないと考えています。

 

何よりもまず見やすく、伝わりやすい資料。

そして目的を達成するため、デザインを効果的に活用するのです。

 

本記事では度々「オシャレなデザインは必要ない」と申し上げてきましたが、実際のところ、相手に伝わりやすく見やすい資料というのはシンプルかつスタイリッシュであり、実はオシャレに仕上がっていることが多いです。

 

「イラストや画像が盛り込まれたデザインを詰め込んだオシャレさ」から「シンプルでスタイリッシュ、洗練されたオシャレさ」に見方をシフトしてみませんか?

そうして出来上がった企画書は、あなたの求める結果を導き出してくれるでしょう。

 

相手に伝わる企画書のデザインのコツまとめ

本記事では、パワーポイント資料に「オシャレ」は必要か?というテーマについて掘り下げるとともに、相手に伝わりやすく、そして目的を達成するために効果的な企画書のデザインのコツをご紹介いたしました。

 

相手に伝わる企画書のデザインのコツは、

 

  • フォント色に着目すること
  • 規則性を守ること
  • 余白の重要性を理解すること
  • 色選びにこだわること

 

でした。

 

デザインは視覚的要素だけでなく、今回ご紹介したように内容の伝わりやすさそのものに直結し、重要な役割を担います。

パワーポイントで資料を作る際はぜひ今回ご紹介したコツを参考に作成してみてくださいね。

目的を実現できる企画書が仕上がるはずです。

 

また、相手に伝わるパワポ資料は、デザインだけでなく構成も重要になります。

相手に伝わるプレゼン資料の構成のコツはこちらからご覧いただけます。

こちらの記事もぜひ参考にしてみてくださいね。